現代の中国大陸に「倫理」という言葉はあるのか?

2016年12月4日(大阪大学)
第28回 日本生命倫理学会 年次大会

シンポジウム「臓器移植と正義」
エンヴァー・トフティ氏の発表内容
要約:

現代の中国大陸に「倫理」という言葉はあるのか?

中国の医学論文を分析したビデオ「動かぬ証拠」(参照:Harvesting Alive)に中国での臓器収奪の事実が指摘されている。私自身、1995年にウイグルで生きている囚人から臓器を摘出したが、欧米の文化圏で生活するまでは罪の意識はなかった。 歪曲した精神構造で 人間の尊厳を完全に否定する現代の中国大陸では、残虐行為が行なわれている。世界のコミュニティーが中国への移植ツーリズムへの資金源を断ち切り、合法的なドナー合意書の要求を提案する。

パワーポイントの内容

Slide 1 (「動かぬ証拠」のビデオより)vimeo.com/178642565

手術室に運ばれるドナーは 息をしている

全身麻酔が行われる 
気管内挿管が適用される 

 (遺体であったら不要な作業)

ドナーが生きているという証拠

Slide 2

待ち時間は4時間の場合もある。平均は1−2週間

1999年以前は、中国で肝移植のできる病院は19軒にすぎなかった。1999年〜2006年4月までには500軒に増加
2000年が分岐点。臓器移植件数は10倍。2005年は3倍増
臓器移植の目的で莫大な人数が拘束され、ドナーの巨大なプールが存在する

Slide 3

(新疆の病院での自家肝移植手術において、予備の肝臓を2つ確保するために

  二人の人間が犠牲になった。手術は成功し予備の肝臓は不要であった)

Slide 4

中国全体では、人々は生まれたときから洗脳され、民主主義、自由、人権を体験する機会が与えられていない。中国共産党政権のもとでは、社会における最低限の倫理基準を忘れてしまった
共産党政権下では、人々は権威への梯子を登ることに熱心。権威を登りつめたものは、出身地に対して何もせず、悪魔化してしまう。
共産党政権下では、党員以外の個人は国家の敵とみなされ、あらゆる罰を課せられる可能性がある。医師は権威側にいるので、国家の敵を消去する義務があると考えている。この精神構造のため、中国ではこのような悲劇が起こっている。私自身、欧米の文化圏で生活するまでは、罪の意識はなかった。歪曲した精神構造から私は出てきたことが分かった。
人間の尊厳を否定する社会であるから、これほどまでの残虐行為が行えることも納得できる
このため、中国語に「倫理」という言葉が存在するのか、疑わしく思っている

Slide 5

新報告書の結論

中国における臓器移植の件数は、中国政府の公式な数字をはるかに上回る。
産業化されている成長ビジネス。
膨大な量の臓器の供給源は、無実の人たちを殺害して成り立っている。すなわち、ウイグル人、チベット人、中国家庭教会の信徒たち、そして主に法輪功の学習者。
中国における臓器収奪は、共産党、国家機関、医療システム、病院、移植専門医すべてが共謀する犯罪。

Slide 6

問題解決のための私からの提案

世界のコミュニティーが中国への移植ツーリズムを禁止し、資金源を断ち切る
処刑された囚人が証人の前で署名したドナー合意書を示すように中国政権に要求する

***

同シンポジウムとトフティ氏の重い証言については、『中国の臓器狩りに絡む「日本」』(高橋幸春)と題して『医療経済』2017年1月15日号で紹介されています。

デービッド・マタス氏

中国での移植手術の濫用と日本との関わり    2016年12月1日

中国での臓器移植と日本との関わり 参議院議員会館での報告のための所見(改訂版) デービッド・マタス   『最新報告書』   デービッド・キルガー氏と私、そして私たちとは別に調査を進めたイーサン・ガットマン氏は、調査の結果、移植患者に臓器を売るために良心の囚人(主に法輪功の煉功をする人々、そしてウイグル人、チベット人、東方閃電家庭教会)が殺害されてきたという結論に達した。これらの調査では、中国が公式に発表した移植件数を額面通りに受け取り、この断言された数値に見合う臓器源を見出すことに焦点を絞った。   しかし、中国政府による臓器移植件数の統計は必ずしも信頼できるとはいえない。中国の移植件数の確定は、これまでなされるべきであったが、今回の調査を通してようやく行われた。   我々三人は、2016年6月、臓器移植件数に焦点をあてて、中国での移植手術の濫用に関するこれまでの調査を更新した。この『最新報告書』は我々の共同ホームページ endorganpillaging.org から発表されている。報告書は680ページ、脚注は2400にのぼる。移植手術が行われている個々の病院のデータに病院ごとにあたっていき、累積し、独自の結論を出したため、これほどの量となった。   中国共産党にとって、統計とは政略の一手段である。政治的目的に見合う統計値は正確なものとなる。   臓器移植の統計値には、共産党制度にとって相容れぬ2つの政治的要素が絡む。1つは、移植技術がどれだけ進んでいるかを示すために、数字を拡張させるという発想だ。もう1つは、臓器源に対する疑惑を起こさせないように数字を抑えようとするものである。   当初は1つ目の発想が優勢で、説明のつかない大量の移植件数が生み出された。その後、このように自慢することは政治的な問題を引き起こすことに中国共産党政権は気がついた。臓器源に対する疑惑が浮上するからだ。当時はドナー制度も国内での臓器分配制度もなく、自分たちの生み出した数字に対する言い訳が存在しなかった。数字が問題であることに気づいた時点で、移植件数は年間1万件という数値から横ばいとなる。   個々の病院では、少なくとも今日まで、国際的に正確な臓器件数が注視されなかったため、臓器源の説明にはあまり気を遣っていない。個々の病院の移植件数を総計したところ、国家制度の発表した数字を大幅に上回る結果が出た。   しかし、この地域レベルの数字は、国家レベルの政治的配慮とは異なる理由で、客引きのためにごまかした数字かもしれない。この可能性に対処するために、一つひとつの病院をあたり、病院が主張する移植件数以外の広域にわたる様々な要素を検討した。   病床数、職員数、利用率にも目を向けた。助成金と賞与金にもあたった。賞与金に関する引用や賞与金の受入れの際に数値が言及される場合がある。助成金では事業計画の数値に言及されることがある。刊行物、ニュースレターや研究書にも目を向けた。抗拒絶反応剤の使用量もチェックした。患者になる可能性がある人々、移植件数の成長率、技術開発、メディア報道も見ていった。   各病院の移植件数を割り出す上で一つの証拠に頼ることはなかった。過去の調査同様、すべてのデータを検討するまではどのような結論も控えた。すべての要素を合わせて検討することで、これらのデータは一様に、中国での臓器移植件数は公式の国家発表の数字より遥かに多いということを示した。   加算・乗算して合計を算出した。肝移植、腎移植を公的に認められた病院という小グループに焦点を絞った。   2006年 6月27日、中国衛生部は「肝臓、腎臓、心臓、肺移植の許容量に関する管理と規則に関する通知」を発行し、臓器移植を行う医療機関に下記の条件を課した。 ・肝臓               移植専用:15病床     ICU用:10病床以上     合計:25病床 ・腎臓               移植専用:20病床     ICU用:10病床以上     合計:30病床 ・肝臓と腎臓     移植専用:35病床     ICU用:20病床以上     合計:55病床   21の肝移植病院、65の腎移植病院、60の肝腎移植を併合する病院があり、合計146の病院が移植手術を認可されている。これらの病院の調査を通して、利用率100%を越え、移植手術のウェイティング・リストがかなり長い病院など、設備不足が蔓延していることが判明した。中国政府による169から300への認定病院数の拡張計画から、現在の制度の許容量は需要に追いついていないことを示している。   146の病院の移植件数を一軒一軒加算していった。移植病院と認定されるための最低の病床数と職員数を乗算したものと照合し、各病院の移植件数の確認をとった。利用率は100%とし、平均入院期間も仮定した。   このように算出することで、中国政府が公式に発表する年間移植件数1万件は否定された。中国での移植件数は年間6万件から10万件と推定し、高い数値の方を強調したい。   年間の移植件数が1万件であっても、臓器のほとんどは良心の囚人(主に法輪功学習者)から来るものだと思われる。年間1万件の数値に対して、中国政府はすべての臓器は自主的な提供であるとしているが、実証可能な数値の裏付けはなく、受け入れがたい主張である。   中国での実際の年間移植件数6万件から10万件は、良心の囚人が臓器源であることを語っている。中国政府でさえも、他の説明を提供していない。  …

中国での臓器収奪を停止させる 2016年12月1日

中国での臓器収奪を停止させる 最新報告会&意見交換会 (資料) 参議院議員会館 2016年12月1日 デービッド・キルガー 2006年、 デービッド・マタス氏と私はボランティアとして、法輪功の修煉者から臓器が収奪され売買されているという不可思議な主張を調査するように、法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)から依頼を受けました。報告書とその改訂版 http://organharvestinvestigation.net/、書籍Bloody Harvest(邦題:『中国臓器狩り』アスペクト社)を発表しました。驚くべきことに2000年から2005年だけで4万1500件の移植が行われており、唯一の臓器源は法輪功のものであるという結論に達しました。 2007年の段階で、望まない法輪功の修煉者から大規模に臓器が収奪されているという次のような結論に達しました。「腎臓、肝臓、角膜、心臓などの臓器が本人の合意なく収奪され、高額な値段で販売されている。自国ではこのような臓器の提供に長期間待たなければならない国外の患者にも、時には売られている」   証拠 人権侵害の国家犯罪が行われているという32種類の証拠のうちの3つの例を挙げましょう。 中国全域の病院、拘束センター、その他の施設に電話を入れ、家族に移植が必要だが、法輪功の臓器は販売されているかを尋ねた。多くの施設が法輪功の臓器を取引していることを認めており、その録音テープを書き起こし翻訳した。 中国から出国した法輪功修煉者の多くが、強制労働所で拘束されている間、系統的に血液検査をされ、臓器を摘出されていた。定期的に拷問されていたので健康診断ではなく、臓器移植に必要な検査だった。 遼寧省瀋陽市の蘇家屯区の外科医の元妻にインタビューを入れた。元夫は2001年から2003年にかけて、2,000人の強制労働所で拘束された法輪功修煉者から角膜をとったと妻に告白していた。これらのドナーは、他の外科医が他の臓器を取り出し、遺体を焼却したので、生き延びた者はいないと彼は語った。   The Slaughter イーサン・ガットマン氏によるThe Slaughter(Prometheus社2014年)は、臓器収奪を法輪功、チベット、ウイグル、中国家庭教会の側面からとらえます。1999年以降、最も凶暴に、継続的に標的とされている法輪功に特に焦点をあてています。 ガットマン氏は、2000年から2008年にかけて、65,000人の法輪功修煉者、2,000~4,000人のウイグル人、チベット人、中国家庭教会の信者から臓器が収奪されていると算出した過程を説明しています。 The Slaughterは、政府、機関、個人に次のように呼びかけて締めくくっています。「どの欧米機関にも、(中国内の臓器移植に関する)医療改革の約束を口実に人道に反する犯罪への調査を妨害する中国共産党を許容するような権限は、道徳的に存在しない。 人類が生き延びるためには、大量虐殺へと陥った人間の堕落 に対して、その脈略を把握し査定し最終的に学び取る必要がある。…歴史は重要だ。中共の重罪を赦免できるのは犠牲者の家族だけだ」   上記二冊の著書に続く最新報告 2016年6月、これら二冊の著書の更新版として三名の共著による最新報告書がワシントン、オタワ、ブリュッセルで発表されました。http://jp.endorganpillaging.org/ 中国全域にわたる数百軒の病院の移植プログラムを精査。医療関係誌、病院のウェブサイト、削除されているがアーカイブに保存されているウェブサイトから情報を得る。病院の収入、病床数、利用率、移植外科医とスタッフ、人材養成プログラム、国家資金、その他の要因を検証。 年間の移植件数は、中国政府発表の約10,000件とは対照的に、中国全域で約60,000~100,000件という結論に達した。 産業規模で国家が支持する臓器移植ネットワークが存在するかなりの証拠を提示。国家政策と融資を通して管理され、軍および民間のヘルスケア制度の両方が関与している。 同報告書は、下記の結論に達しています。 中国における臓器移植の件数は、中国政府の公式な数字をはるかに上回る。 膨大な量の臓器の供給源は、無実の人たちを殺害して成り立っている。すなわち、ウイグル人、チベット人、中国家庭教会の信徒たち、そして主に法輪功の学習者。 中国における臓器収奪は、共産党、国家機関、医療システム、病院、移植専門医すべてが共謀する犯罪である。 国際的な政府間のコミュニティーは、独立した機関を設けて、中国における臓器移植の乱用を調査するべきである。 世界の臓器移植のコミュニティーは、中国が設定された基準に達した時のみ、中国臓器移植のコミュニティーと提携すべきである。 中国への臓器移植ツアーは、医療の守秘義務を理由として情報が遮られないようにすべきであり、公然と監視すべきである。 中国が過去と現在の臓器狩りに関する完全な調査を受け入れるまで、いかなる国家も臓器移植のために中国へ渡航することを国民に許可してはならない。   立法者と政府ができること この問題について、加盟国の協力を強化することを特徴とする 欧州議会の2013年の決議案は有益です。 しかし、現状ではDAFOH(臓器の強制摘出に反対する医師団)の創設者・常任理事のトルステン・トレイ医師による下記の提案などの措置が求められています。 各国の議会が取引された臓器の購入を違法とする。そのような措置を国外居住者にも適用し、自国に臓器が入ることに参与した者を処罰する。 2015年初期、カナダ議会の超党派による国際人権小委員会が法輪功からの臓器収奪を譴責する声明を発表しました。「中国で(限定することなく、法輪功学習者とウイグル人を含む)良心の囚人、宗教・民族の少数グループが、臓器の収奪・移植のために処刑されているという信頼性ある申し立てに深く憂慮する」ことを表現したものです。 同意のない生体および死体ドナーからの臓器移植の停止のために、小委員会は下記を呼びかけています。 カナダの医療専門家、科学者、研究者、彼らの所属する専門機関、並びに取締機関が、違法・非倫理的な臓器移植を停止するために努力を続けるよう奨励する。 医療及び科学の専門機関、取締機関が、人の臓器の強制収奪と売買行為に関与した個人、機関、系列の名前を公表し、排斥することを要求する。 カナダ政府は、カナダ国民が、臓器の取得において倫理性・安全性・透明性に欠ける移植ツーリズムに参加することを思いとどまらせ、阻止する方法を考慮することを要求する。   臓器の強制摘出に反対する医師団(DAFOH) 国際的な医療NGOとして、この問題への国際的な関心を集め、2016年ノーベル平和賞候補であるDAFOHは、各国の政策者に、処刑された囚人からの臓器収奪を停止するという中国側の最新の公約をそのまま受け入れないよう警告しています。中国は一党支配の国家であり「機密性、紛らわしい数値、矛盾する声明」という記録は後を絶たず、さらに、山のような証拠と国際社会からの停止の要求にもかかわらず、良心の囚人から違法に臓器収奪していることを認めていない」と指摘しています。 DAFOHによるメディア発表では、処刑者への依存を減らすということは「良心の囚人からの臓器調達への依存が増加している」ことを意味し、「対象となるグループは残虐に迫害を受けている。対象グループの法輪功は主要ターゲットであり、強制的に調達される臓器の需要に応えるための犠牲者となるリスクを高めている」と表明しています。 メディア発表では、以下を含むいくつかの関連問題に焦点を当てています。…

中国での臓器収奪を停止する6つの方法(要約)

(写真:2016年10月28日、ベルリンでの臓器狩りフォーラム。撮影:ジェイソン・ワン/大紀元)
 

 
中国での臓器収奪を停止する6つの方法(要約)
中国での臓器移植乱用への具体的な対応を提案したドイツでのフォーラム
 
記事作成:ウェン・ジン、マシュー・ロバートソン
The Epoch Times 2016年11月2日
 

ベルリンのホテル・アルブレヒツホーフで行われた法輪功迫害追跡調査国際組織(WOIPFG)主催の一般向けフォーラムで、ドイツの立法家、国際的な調査者により、中国での臓器収奪を停止する6つの対応が提案された

 

1. 公に譴責する
米下院議会や欧州議会が行ったように、決議案を通して臓器収奪を譴責し、圧力をかける。

 

2. 中国人外科医の養成を停止する
中国の医師がどの機関で養成されたかを調査し、養成を阻止する法規を通過させる必要がある。議員が圧力を掛けるべき。

 

3. 臓器のための殺害に関与する医師の入国を拒否する
米国では入国審査の申告書に人の臓器の強制的な調達に関与していないことを宣言するための枠が設けられている。臓器収奪に関与していることが判明した場合、自認しなかったとしても、米国政府は本人を国外追放することができる。他国もこれに倣えると思う。

 

4. 欧米の製薬会社に圧力をかける
欧米の製薬会社の多くが薬剤供給だけでなく非倫理的な治験も行ってきた。中国に臓器移植に必要な薬剤を提供し、中国での臓器移植を支援する製薬会社に対して意義を申し立てるべきである。

 

5. 「移植ツーリズム」を防止する法案を通過させる
イスラエル、スペイン、台湾では保険が利かないようにし、移植ツーリズムを犯罪化する法案を通過させた。ドイツもこのような法律を通過させるべき。

 

6. 臓器収奪への認識を高める
一般の人々、政界、メディアがその現実と規模を十分に把握するように努めることが提案された。中国共産党が行ってきたことへの嫌悪感を広げることは、臓器収奪を停止させる動きを進めていく助けになる。

『人狩り』レオン・リー監督への独占インタビュー(通訳付き録音)

神戸で開催された国際アカデミックフォーラム(IAFOR)で2016年のドキュメンタリー賞を授かるレオン・リー監督(2016.10.26)   2016年10月30日、東京で「人狩り」のリオン・リー監督にお話を伺う機会に恵まれました。   なぜ日本にいらしたのですか? I came here to attend premier of “Human Harvest” at National Diet in Japan, and also International Academic Forum selected Human Harvest as a featured documentary in this year’s documentary festival. We are very honored to receive the award. 東京の参議院議員会館で「人狩り」の上映会があり、また神戸の国際アカデミック・フォーラムで「人狩り」が2016年のドキュメンタリー賞に選ばれたからです。受賞を大変光栄に思っています。   日本の印象を教えてください。 It’s energetic, lively, at the same time orderly,…

中国で臓器収奪のために数万人が殺害されていると主張する報告書(要約)

中国で臓器収奪のために数万人が殺害されていると主張する報告書(要約)
 
ネイザン・ヴァンダークリップ
北京発 The Globe and Mail(カナダの主流新聞)
2016年6月22日
 

新報告書

2016年6月22日、臓器収奪問題に関する公聴会を米国の議会委員会が召集し、この問題の調査者3人による最新報告書が発表された。

個々の病院の情報にあたることで、年間最低6~10万件の臓器移植と算出。

調査者は需要に合わせて「良心の受刑者」(法輪功、ウイグル人、チベット人)の身体を略奪していると中国を譴責。

マタス氏:中国が他国と異なる点は、組織化され、国家が運営し、党が指揮しているところ。裏道で数名の犯罪者が金儲けをしようとしているのとは違う。

 

中国の反論とその支持者

発表の前の週には、米国議会が「中国で国家の承認のもので強制的な臓器収奪が行われていることを譴責」する決議案を通過。中国側は「根も葉もない言いがかり」として反駁。

中国は、過去に囚人を用いてきたことを認めているが、昨年停止したと言っている。

その後の中国でのメディア報道では、受刑者も市民であり「自主的な」臓器提供が行えると中国の高官は語る。

無錫市人民病院のチェン・ジンユ(Chen Jingyu)医師:現代の移植制度では囚人は用いられず、闇の部分は完全に消えた。ドナーのIDカードが証拠。

オーストラリアの移植外科医でモントリオールにある国際移植学会の元会長のジェレミー・チャップマン医師:新報告書の推定値を「政治的意図に基づく全くの空想」と一蹴。中国の製薬会社は、これだけの移植を支えるだけの薬を出していない。処刑された囚人からの臓器が底をつくので、移植件数も減少し、下降状況になる。新報告書の情報源は法輪功?

 

新報告書の情報源は法輪功?

調査の多くは中国語を話す法輪功修煉者によるボランティア。主要著者はノーベル賞候補で法輪功ではない。

2360におよぶ脚注には法輪功による調査ではないものもある。

ガットマン氏:ホロコーストの報道はユダヤ系新聞のみだったため信頼されなかった。

 

証拠

逃亡した法輪功修煉者:身体検査、血液検査を何度も受ける。「臓器を盗るぞ」と脅かされる。牢獄では囚人が消える。

待ち時間が短い。つまり、大量のドナーの貯蔵がある。

渡航移植者は6桁の数字を支払う。
移植ツーリズムに対する法的バリアは台湾、イスラエル、スペインなどのみ。

 

臓器源は?

事故死からのドナーは米国でもわずか。

中国の発表:自主的な臓器提供者2766人。臓器摘出7758件。

マリア・フィアタロン・シング(DAFOH):差異は「良心の受刑者」以外にはない。

米下院:決議案 343号

決議案343号
米国下院議員
2016年6月13日
臓器移植医療は、倫理基準に従って行われるのであれば、現代医学の偉業に挙げられる。

自主的で、情報を得た上での合意が倫理的な臓器提供の前提条件であり、自由を剥奪された囚人は、任意に合意する立場にないため、囚人からの臓器提供は医療倫理のガイドラインを侵害する、と国際的な医療機関が声明を出している。

中華人民共和国政府および中国共産党は、多くの臓器が囚人の合意なく摘出されているという報告を否定してきたが、同時に、移植制度への独立した査察を阻止している。

世界保健機関(WHO)の要請する臓器調達ルートの透明性と追跡可能性に中国は準じていない。

米国務省による『中国の人権に関する報告書2014年』によると、人権擁護グループは、囚人からの臓器狩りについて継続的に報告している。

中国臓器提供委員会の黄潔夫 主任委員は2014年12月に、中国は2015年1月1日までに処刑された囚人からの臓器狩りの慣行を停止すると発表したが、良心の囚人からの臓器狩りについては直接的な措置はとらなかった。

法輪功とは、「真・善・忍」の価値観を中核とし、気功の動作を行う精神修養法であり、1990年代に爆発的人気となった。

1999年7月、中国共産党は法輪功を撲滅するため、 徹底的な迫害運動を全国的に導入した。

1999年以来、数十万人の法輪功修煉者が労働改造所、拘束所、監獄に法の枠外で拘束されており、そこでの拷問、人権侵害は日常のことである。

多くの拘束施設および強制労働所では、良心の囚人である法輪功修煉者が収容者の大多数を占め、最も長い刑期、最悪の扱いを受けていると言われてきた。

2015年のフリーダム・ハウスの報告によると、法輪功の修煉者が良心の囚人の中で最大数を占め、拘束中に死亡するか殺害される高いリスクに直面している。

2006年、カナダの調査者であるデービッド・マタス氏(人権擁護弁護士)とデービッド・キルガー氏(元カナダ国務省アジア太平洋担当大臣)は、中国の法輪功修煉者からの臓器狩り疑惑を独立して調査した。その結果、法輪功修煉者が臓器のために殺害されている可能性はかなり高いという結論を導き出した。

マタス氏とキルガー氏は、非合法的な臓器狩りにおいて、国内の治安局や軍病院など国家と共産党の存在を示唆してきた。

調査者であるイーサン・ガットマン氏(ジャーナリスト)は、中国の安全保障局 が1990年代、主に少数民族のウイグル人(イスラム系)から構成される人々から臓器狩りを始めたという調査結果を発表した。これにはウイグル人の政治犯も含まれる。

国連拷問禁止委員会と拷問に関する国連特別報告者は、法輪功修煉者からの臓器狩り疑惑に懸念を表明し、臓器移植制度における責任所在と透明性を強化し、乱用の責任者を罰するよう、中華人民共和国政府に要求した。

移植臓器販売の目的で宗教犯、政治犯を殺害することは、言語道断な行為であり、生命の基本的権利に対する堪え難い侵害である。

このため、米国下院は下記の決議条項を採択する。

中華人民共和国における国家が認める強制臓器狩りを譴責する。
全ての良心の囚人からの臓器狩りを即刻停止することを中華人民共和国政府と中国共産党に要求する。
中華人民共和国政府と中国共産党による、17年にわたる 法輪功への迫害を即刻停止することを要求する。法輪功修煉者その他の良心の囚人を全て即座に釈放することを要求する。
中国での非倫理的な臓器移植の認識を高めることに貢献するよう米国の医療界を促す。
臓器移植の乱用 に対して、信頼性、透明性のある独立調査を中華人民共和国が許可するよう要求する。
国家認定のもとで良心の受刑者から合意なく臓器摘出する問題を、年次『人権報告書』でより詳細に分析すること、臓器または人体組織の強制的な移植に従事する中国人その他の国民への査証発給を禁止している米国務省権限法 会計年度2003年232項(合衆国法典第8編第1182f条)の施行に関して下院に 毎年報告することを米国務省に要求する。